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歩こう 一歩づつ

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歩こう  神納木溝のあげ口(唐久谷)

「井路」を見ていると神納木溝のあげ口が二つあります。一つには(唐久谷)と書いてあります。神納にはもう一つ神納溝のあげ口があります。山奥の神秘的な行きにくい所にあるあげ口ではないかと思ったりします。まず神納木溝の唐久谷のあげ口へ行くことにしました。

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↑ 分かりにくい地図ですが、地図の右下の方に③と書いてある黄色く塗ったところ辺りにあるはずです。

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↑ 南海バスの終点「神納」のバス停を通り越して・・・・

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↑ 西浦木材の前を通って行きます。

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↑ これも木材工場でしょうか。もうすぐ右側に入る道があるはずだが・・と道の右側を見ながら歩きます。写真に写っている竹の棒はカメラマンが脇に抱えて持っている杖です。

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↑ 軽トラックが停まっている手前に下に入る道がありました。入って行きます。

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↑ 動力運搬車のようなものが停まっていました。シューッと音がして川の向こう側の山からロープに吊るされた籠が降りてきました。小さな籠ですがいろいろな物が入っています。川の向こうの山に誰かいます。こちらへ下りてくるようです。

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↑ 下を見ると堰があります。あげ口のようです。おじさんが下りてきました。神納木溝のあげ口はこれですかと聞くとそうだとのこと。いろいろお話を聞きました。子供のころから田んぼを作っている。現役を引退後、田んぼをしようかと言う人がいるが作り方のこまかなことはなかなか分からない。この辺りの田んぼで作ったお米は水がきれいなので美味しい。水が冷たいので米粒が小さい。農家も高齢化してきている、これから先どうなるか心配。ここのあげ口からとれる水が少ないので山の向こうの神納木溝のあげ口からも引いている。ちょうどここが合流点になっている。など話されていました。私の恰好を見て役所の人が調査にきたのかと思ったそうです。
以前、あげ口や水路の調査に来た人がいた。すごく熱心に調べていた。男性以上に頑張っている人だったと感心したように話されていました。ふるさと歴史学習館の人で私もその人から説明を聞いたりしたと話しました。
荒溝のあげ口への道を教えてもらいました。製粉工場の駐車場の奥にあげ口に下りる道があるということです。今まで向かい側の斜面に入る道があるだろうと探していたのでした。
しばらく話していました。おじさんはまた向かいの山へ上がっていきました。

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↑ あげ口です。水路に水が流れ込まないように土嚢が詰めてあります。

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↑ 神納木溝のあげ口から来ている水路です。少し遡るとトンネルがあって山をくぐっています。加賀田川本流の水を引いてきています。写真の右端に見えているのが唐久谷からの水路です。神納木溝のあげ口からの水路がここで右に曲がって唐久谷の水と合流しています。

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↑ 二つのあげ口から引いた水が合流した神納木溝です。崖が崩れてくるところには土管が埋めてあります。写真の写りが悪いですが、向こうの方の白いところはコンクリートで補修された水路です。最近補修されたようです。

谷間の少ない水も田んぼに引いている。ここの水路を作る時、勾配を測ったのは夜間のローソクの火だそうです。寺ケ池の水路と同じです。昔はどこの水路も夜間のローソクの火で傾斜を見ながら造ったのです。大変な工事です。あげ口や水路は市の遺産です。
by satoyoshiaki | 2013-05-01 17:07 | Comments(0)