歩こう 一歩づつ

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おへんろ日誌 3日目です。

おへんろ日誌

お遍路日誌   第3日  
平成24年11月25日(日)
 この日お参りしたお寺
         第88番札所 大窪寺

 今日は家内の母親の実家のお墓参りをしてから、家内は登志子さんと車で、私は歩いて大窪寺にお参りする。
 あづまや旅館の朝食に付く卵には黄身が二つ入っている。前回、平成15年3月20日に泊まった時はそうだった。今でも続けているというおかみさんの話だった。
 朝食は7時にお願いしていた。同宿の二人の男性は出掛けた後。食堂に行くと朝食の準備ができている。大きな卵がついている。割って見ると黄身が二つ入っていた。おかみさんが生で食べてもいいし、焼いてもいいですよ言ってくれる。焼いてもらうことにした。
 こんな卵をどこから買って来るのかと聞くと、この辺りは養鶏場が多いので頼んでおくと取っておいてくれると言っていた。黄身二つはお大師さんと一緒という意味ですとも言っていた。
 朝食を済ませて、歩く準備をして朝のお参りをしておこうと長尾寺へ行くと、約束の時間より早く登志子さんが車で来てくれていた。家内の母親の実家へ行って仏壇のお参りしてからお墓へ行った。お墓参りをすませて長尾寺から2kmくらいのところまで送ってもらった。さぁ大窪寺へ歩こう。
 10時過ぎに前山ダムが見えてきた。10時半ごろ「道の駅ながお」に着いた。「もみじまつり」をしていてたくさんの車と人。おへんろ交流サロンはすぐに分かった。
あづまや旅館のおかみさんが言っていた証明書が欲しくて行ったのではないが、素通りすることもない。交流サロンとはどういうところか見ておきたいと思った。
 交流サロンの展示場を覗いていると後ろから「歩いておられるのですね。どうぞこちらへ来てください。」と声がかかった。穏やかな顔をした男性。テーブルがありその前の椅子を引きながら「おかけください」と言っている。
 ここに名前を書いてくださいというので住所と名前を書く。その用紙を横に立っていた男性に渡す。その男性はそれを持ってどこかへ行った。丁度いい機会なので昨夜あづまや旅館のおかみさんが言っていたへんろ道の「二つ目を入る」というのがどこのことなのか聞いてみた。親切に教えていただいた。分岐点の写真も見せてもらった。
 最初の分岐は来栖神社経由の道、二つ目が多和神社経由の道ということだった。前回は来栖神社経由の道を歩いている。この道はすこし山越えをして女体山への上り口に行く山道だ。
多和神社経由の道は登り口まで舗装された道。おかみさんは少しでも楽な道を歩くように言っていたのだ。今回は多和神社経由の道を歩くことにする。
 あるき遍路をする人が年間何人ぐらいいるのかと聞くと3000人位だと言うことだった。今日は10人位ここに来たとも言っていた。
 そうこうしていると男性がどうぞこれをと言って「証明書」なるものを持ってきた。「四国八十八ケ所遍路大使任命書」と書いてある。
 「四国八十八ケ所歩き遍路約1200kmを完歩され、四国の自然、文化、人との触れ合いを体験されたので、これを証するとともに、四国遍路文化を多くの人に広める遍路大使に任命致します。」と書いてある。NPO法人ループ88四国ほか3団体からの任命書だった。
 おへんろ交流サロンの方にお礼を言って歩きはじめる。前から来た人が話しかけてきた。もみじまつりに来ている人、歩き遍路をしたと言っていた。何カ所かを車で廻ったのが悔やまれるとも話していた。
 道の駅を出て先に進む。歩道も広く歩きやすい道がつづく。11時前に分岐点に着いた。大窪寺へ5.9kmと書いた石柱。「遍路道中物故者供養塔」がある。昔は宿が方々にあったわけではなく、道も荒れた道が多かったはず、装備も不十分、地図などないはず、おへんろの途中で亡くなった人もたくさんいたとよく聞く。今は本当に恵まれている。歩いている時によくそんなことを考える。
 11時過ぎに多和神社前を通る。鳥居の前で二礼二拍手一礼をする。今回、神社の前を通るときはそのようにしている。前回は素通りしていた。神社のイチョウが黄色くなってきれいだ。 
狭いが舗装してある道路。車も人も通らない静かな道だ。
 11時45分ごろ太郎兵衛館のところに来た。太郎兵衛館とは香川大学農学部の実験実習施設だ。ここから山道に入る。太郎兵衛とはこの辺りの地名だそうだ。
 険しい山道がつづく。頂上で773mとある。鎖場があると聞いているが、前回、鎖ではなく鉄棒だった。鉄棒を鎖場と呼んでいるのだろう。その鎖場に着いたのが12時40分だった。
 女体山の頂上、石造りの祠がある。四阿の休憩所があったが、誰かが休んでいたので休憩なしで大窪寺へ向かう。そこからが下り。階段もつけてあるが雨で土が流されて丸太だけが残っているようなところもある。かなり急な下り道を慎重におりる。
 13時15分ごろに大窪寺に着いた。ゆっくりお参りする。これで結願なのだが、私は一番札所霊山寺まで行って結願とおもっている。四国のへんろ道を一周するのが歩きへんろと思っている。以前、1番からお参りする必要はないが最初にお参りしたお寺へ戻るものだと聞いたことがある。
今日はここからバスで長尾のあづまや旅館に帰る。大川バスの本社が長尾寺に一番近い。
 バスの時刻は15時51分。かなり時間がある。日差しがあるが風がある。気温はかなり低そうだが日向は寒く感じない。リュックの背中が汗ばんでいる。冷たく寒い。お寺の境内、山門前の店、周辺の道路など見て歩く。今日は三連休の最後の日、参拝者が大勢だ。  
山門前の店、食堂と土産物屋さんだが食堂は人が並んで待っている。土産物の方もレジに列ができていた。
 あづまや旅館のおかみさんがこの店であづまやに泊まったというと消費税を引いてくれるとか言っていたがそんなことを言える様子ではない。
境内の西側にある仁王門の前は日差しがあり風がとおらない。人は殆どいない。石垣の上にリュックと頭陀袋を置いて日向に背中を向ける。少しは乾くだろう。今日の昼食は乾パン背中を乾かしながら乾パンを食べる。
 そんなことなどをしながらバスを待つ。定刻を少し遅れてバスが来た。大川コミュニティーバスだ。数人が乗り込む。長尾近くなってすこし乗り降りがある。大川バス本社前でおりる。料金は500円、土日祝日は500円と書いてある。週日はいくらかと聞くと200円だそうだ。15km以上走って200円は安い。計画時にタクシー会社に料金を訊いたが、大窪寺から長尾寺まで3400円とか言っていた。
 大川バスの本社からあづまや旅館まで数分の距離、昨日見ておいた。16時半ごろ宿に帰って来た。おかみさんが奥さんはお風呂に入られましたよと言っている。あとは帰って来た順番らしい。私は最後だ。夕食は19時頃でいいと言うとおかみさんは喜んでいた。今日は9名なので狭い食堂ではちょっと無理がある。一度に出すのが大変だといった理由らしい。料理はすべておかみさんが作るそうだ。
 食堂に行くとほとんどの人が食事を終っていてわれわれが行くと入れ違いに出て行った。夫婦の二人連れが席を立たずに座っている。奥さんが大窪寺へはどんな道なのかとさかんに聞いてきた。先ほどおかみさんから道の説明があったそうだ。われわれが昨日聞いた話だ。やはり二つ目を入るというのがハッキリ分からないらしい。
 多和神社経由の道だと言うと地図をみて納得していた。ほろ酔いかげんでよくしゃべる奥さんだった。旦那さんはほとんど無口。明日行って来ますと言って部屋を出る。
夕食、ブリの煮つけの味がいい。おかみさんにどのように料理をしてあるのかと家内が訊くと細かくレシピを説明してくれた。お吸い物に入っていたうどんにいい味がしみている。これもレシピの説明があった。丁寧に料理をしているようだ。
そのついでの話だがおかみさんが言うには八十八番をお参りして帰ったらなるべく早くお墓参りをするのがいい。お墓に行ったときには必ず「来ましたよ」「参ってきましたよ」、帰りしなには「また来ますね」と声を出して言うことだそうだ。仏さんは必ず聞いておられると言うことだった。
 明日、家内は高松へ行ってからバスで帰宅する。私は大川バス本社前8時44分発のバスで大窪寺へ行って、そこから1番札所霊山寺に向かって歩くことになる。
 荷物の準備をして、就寝。隣の部屋に誰か泊まっているらしいが物音はしなかった。

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あづまや旅館の朝食、大きな卵がついています。

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卵を割ると黄身が二つ入っていました。

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大窪寺へ向かって歩きます。道の駅「ながお」まで2kmと標識があります。

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前川ダムが見えてきました。

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道の駅ながお。もみじ祭りで大勢の人です。

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「二つ目の道」入るところ。「遍路道中物故者供養」の石碑があります。

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多和神社のイチョウがきれいです。今日は良いお天気です。

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太郎兵衛館までのへんろ道。舗装されています。

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太郎兵衛館です。前回は向こうに見える坂道を下ってきました。

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太郎兵衛館からのへんろ道。赤い矢印の方に上ります。女体山山頂まで1138mとかいてあります。

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途中から見た景色。遠くに見える海は播磨灘でしょうか。絶景です。

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女体山山頂手前の鎖場というところ。鉄筋コンクリートに入れる鉄筋が岩に打ち込んであります。5メートルすこしでしょうか。その先は岩に埋め込んだ取っ手を掴んで上るようになっています。途中同じような岩道で鎖などなにもないところもありました。

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女体山の頂上からの景色です。

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頂上にある祠。

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木にくくりつけてある表示。左側のは774m、右側のは773mとかいてあります。

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大窪寺の本堂です。

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大窪寺の大師堂です。

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境内の紅葉がきれいでした。
by satoyoshiaki | 2012-12-11 09:19 | Comments(0)