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歩こう 一歩づつ

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おへんろ日誌  六日目

お遍路日誌     第6日目     区切り打ち8回目
    平成24年5月16日(水)
  この日お参りしたお寺
    第83番札所 一宮寺
    
 朝5時半に起きた。天気情報では今日は晴れ、気温は高そうだ。窓の外を見ると霧、かすかに下の方に海が見えている。
朝食は7時から。バイキングだ。朝食の席は自由。外の景色が見える端の方の席に座る。朝食も料理の種類は多い。食べ過ぎないようにする。
30分ぐらいで朝食を終えて外にでる。鬼無駅への送迎バスが8時なので少し時間がある。観光バスが止まっている。大小2台だ。大きな観光バスにお遍路さん姿の人達が乗り込む。小さいバスにもお遍路さんが乗った。昨夜のお客さんはほとんどお遍路さんだったようだ。
8時に送迎バスがきた。乗客は私一人。30分で鬼無駅に着いた。第83番札所 一宮寺に向けて歩き出す。
30分ほど歩くと川に出た。香東川だ、沈下橋がある。吉野川の沈下橋を思い出す。四国は方々の川に沈下橋があるようだ。
10時頃一宮小学校の横を通る。運動会の練習をしていた。6年生の代表が入学した当時のことを話している。開会の挨拶らしい、6年間は早く過ぎた、これからも頑張りますといったようなことを話している。
10時過ぎに第83番札所 一宮寺に着いた。今回のおへんろで最後のお参りをするお寺だ。納経をしてからお参り。今日はかなり暑くなりそうだ。少しベンチで休憩しようとおもう。木陰のベンチには誰かが荷物を置いている。座っている人もいる。日向のベンチでもいいやと日の当たっているベンチに座る。横のベンチにはリュックサックが置いてある。大きなリュックだ。マットも縛り付けてある。野宿をしている人のリュックのようだ。
しばらくするとリュクの持ち主が来た。14日に出会った韓国の女性だった。またお会いしましたね。彼女はあの日は友人の家に泊まると言っていた。そのあとは野宿をしているようだ。
彼女は大きなカメラを取り出して「記念に写真を撮らせてください。」と言った。私の写真を撮りたいと言っている。断ることもないので写真を撮ってもらった。それなら私も記念にと彼女の写真を撮らせてもらう。彼女はベンチに座って両手でVサインをした。
彼女がなにかを書いている。わたしはこういう者ですと言って納め札を差し出した。ローマ字で書いてある。裏にメールアドレスと電話番号も書いてあった。納め札は頂いたら、こちらからも返すもの、私の納め札を渡す。
高松への遍路道、県道172号線だ。歩道がなく狭い。前から車が来るので危ない。なるべく端の方を歩く。途中から国道11号線を歩くことにした。172号線とは平行になっている。11時半を過ぎて栗林公園に近づいてきた。
12時少し前、11号線沿いにガストがあった。昼食をとることにする。店を出る時にレジの人に中央公園の場所を訊く。これを真直ぐ行くと左側に中央公園がありますと言った。もうすぐらしい。帰りのバス停は中央公園の前にある「県庁通り」というバス停だ。
12時40分栗林公園の横を通る。前回、家内と歩いた時にこの辺りの小さな神社の中でお昼のお弁当を食べた。その神社へ行ってみることにした。栗林公園の向かい側だったはず。
地下道をくぐって向かい側に出る。丁度思ったところに神社があった。諏訪神社だった。
バス停「県庁通り」は道路のこちら側のはず、国道11号線は道幅が広い。中央分離帯が並木になっている。反対側を歩いているとバス停を見落とすかも分からない。
13時過ぎにバス停に着いた。フットバス予約センターに電話をしているのでバスもフットバスというのが来るのかと思っていたが、時刻表を見ていると13時50分発は南海高速バスが来るようだ。
バスの時間まで40分ぐらいの時間がある。待合室のベンチで荷物の整理をする。菅笠と頭陀袋を手提げ袋に入れるだけのことだが。
あとはぼんやりと辺りの景色を見たり、今日の事、今回のおへんろの事をメモしたりする。
道路の向こう側の中央公園の木々の緑がきれいだ。
定刻にバスが来た。予約をしただけなので運転手にバス代を払う。3800円だ。
「県庁通り」から乗ったのは私一人。高松を出るまでに4人が乗ってきて乗客は5人になった。とても採算のとれる乗客数ではない。
1Aの席で前を見ながら大阪へ向かう。自分で車の運転をしていると前を見ているが景色を見ていられない。こんな席から景色を見ながら走るのは面白い。順調に走り17時18分、ほぼ定刻になんばのスイスホテルのバス停に着いた。
退勤ラッシュの少し前の南海電車に乗って帰る。河内長野の駅まで娘が迎えに来てくれていた。区切り8回が無事に終わった。

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朝、五色台の窓から、海が見えます。

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五色台から出発の準備をする観光バス。おへんろさんの団体です。

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鬼無の駅から狭いへんろ道を通って83番札所へ向かいます。こんな狭い道は趣があります。

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飯田団地の横を通ります。

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香東川の沈下橋です。

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沈下橋を車が走ります。ちょっと危険です。

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第83番札所 一宮寺に着きました。

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本堂です。

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大師堂です。

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韓国の女性です。 Heeさんです。

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高松への遍路道。車が多いので怖いです。

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左が栗林公園です。

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諏訪神社です。前回、平成15年3月19日、ここで家内と昼食をとりました。

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フットバスの待合所。向こう側が中央公園です。

今回のおへんろは先祖からいただいた命を引き継いでくださる人々、私にかかわってくださる人々への感謝の気持ちをこめて、またみんなの健康と幸せを祈念してのお参り、へんろ歩きでした。
今回のおへんろは6日間で、歩いた距離が108.5km、一日の平均が18kmでした。20kmを越えないという基本は守れました。というより先へ先へと歩くことをほとんどしなかったので計画の通りということでした。だが、これが体力の限界ではないだろうかとおもいます。
帰ってから数日して疲れが出たのか何となくしんどく感じました。気の所為かも分かりませんが。
今回のおへんろでは良かったと思ったことが何回かありました。横峰寺の上り道、昨年11月に上っていたら、川のように雨水が流れる山道を歩かないといけなかったかもわかりません。
また、食堂で昼食の休憩中に雨が降ってきました。歩いている途中だったら雨支度が大変だったとおもいました。こんな些細なことを良かったと思えるのは歩き遍路の賜物かも分かりません。
通常の日常生活では気にもしないことかもわかりません。
次回はこの秋に行こうと思っています。今年中に無事に結願できますように。  合掌
by satoyoshiaki | 2012-05-29 10:44 | お遍路日誌 | Comments(0)