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歩こう 一歩づつ

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おへんろ日誌 3日目

お遍路日誌
   第3日目
    平成23年5月16日(月)
  この日はお参りはなし
    
5時半に目が覚めた。朝食は6時45分からなので、それまでに出発の準備を済ませておく。朝食もバイキング。朝食を済ませて、フロントの男性に遍路道にクマやイノシシが出ないのかと尋ねる。
今までそんな話を聞いたことがないと言う。クマが出てお遍路さんが襲われたとしたら大変なことで、テレビや新聞で報道されるはず。イノシシは少しいるらしいが、夜行性なので大丈夫だということだった。そういえば遍路道の道端をほじくったような跡があるが少しだ。二上山の登山道のようなことはない。
バスは始発が7時40分、バス停は上松葉。上松葉は宿のすぐ近くだ。少し早く7時半前に宿を出る。バス停に高校生が待っている。同じバスに乗るのかと思って聞くと、帝京高校の生徒、介護科の勉強をしているという。高校の生徒数は300人位だろうかという。待っていたバスは送迎バス。大洲まで行くという。
35分ごろ高校の送迎バスが来た。女子生徒がたくさん乗っていた。
丁度40分ごろに松山行のバスが来た。7時55分に鳥坂トンネル口に着いた。そこから国道56号線を歩く。ゆるやかな下り道。2車線で歩道のあるきれいな道だ。
車が通るが多くはない。30分ほど歩いた頃「ピィ」と車のクラクションが鳴った。よくなにか合図をする時に鳴らすあの音。何かなと思って対向車線を見ると、走ってくる車の運転席から運転手の女性がこちらを見て手を振っている。「気をつけて」という感じだ。こちらも手を挙げて応えるが一瞬のこと、向こうに見えたかどうか。
9時10分北只局前、10時に肱川を越えて順調に歩く。
10時55分に永徳寺、十夜ケ橋に着いた。十夜ケ橋は弘法大師さんが橋の下で仮寝されたというところ。永徳寺のベンチで休憩してから橋の下の大師石像を参拝する。石像の前の川に沢山の鯉が群がっている。おじいさんが餌をやっていた。
20分ぐらいで十夜ケ橋を出る。1kmくらい歩いたところにあったモスバーガーに入る。11時半だった。店内は空いている。昼食にとハンバーガーを食べる。店を出ていく小さなよちよち歩きの女の子が手を振ってバイバイしてくれる。
20分ぐらいでモスを出る。30分少し歩くと帝京第五高校の前に出た。朝の送迎バスの高校生はここまで通っているのだ。
2時前に内子の旅館「松乃屋」に着いた。内子座の前にある旅館だ。休憩することにした。ちょっと疲れているようだ。少し休んでから19日に泊まる予定の「たかのこ温泉ホテル」を予約することにした。予約してあったのは18日に泊まる「ガーデンタイム」までで、19日からはどうなるか分からないので予約していなかった。
「たかのこ温泉ホテル」に電話する。「この電話は、ただ今使われておりません」というメッセージだ。おかしい。観光協会へ電話すると廃業しているという。へんろみち保存協力会の第8版には掲載されていた。第9版には載っていなかったがネットには宿泊プランまで掲載されていたので廃業しているとは思わなかった。
仕方がない。観光協会に紹介してもらうことにした。「メルパルクMATUYAMA」
がいいと言っている。電話すると部屋は空いている。お遍路さんなら8000円のプランがありますと言うので、それを予約する。
ところが「メルパルクMATUYAMA」は「たかのこ温泉ホテル」から6km程北にある。
「たかのこ」までで28kmあるのにさらに6km歩くのはちょっと無理だ。どこかでバスを利用することにしよう。
 そんなことで松乃屋に1時間ほどいて、3時前に歩きに出た。6km程歩いて和田トンネルを出たところに上和田というバス停があった。内子行のバスの時間まで1時間すこしある。ここからバスで戻ろう、休憩方々バス停で待つことにした。このバス停は小屋になっていて座席がある。座布団まで置いてある。
 出掛けに松乃屋旅館で、帰るときどこでバスを降りるのかわかるように「うちこ散策マップ」をもらっていた。おかみさんが内子役場前が一番近いと説明してくれる。役場は3町村が合併したので内子町役場内子分庁になっているという。
 バスが来た。乗る。高校生で満席、女学生が多い。立って行かないと仕方がないと思っていると、横に座っていた高校生が補助席を出してくれた。
そこに座る。横の席の男性が「歩いておられるのですね」と話かけてきた。見ると、若い男性20歳台の青年だ。「僕も21歳の時に歩いて一度まわりました。ぜんぜん疲れを感じませんでした」という。40日程度で回ったそうだ。
内子の町に入ってくる。バス停名を運転手がマイクで言っている。「次は内子駅」と言った。
内子駅。青年が降りていった。ここから電車で帰るという。
 ちょっとおかしいマップによると内子駅は松乃屋を通り越している。
運転手に「内子座に近いところで下してくれ」というと、「もう通り過ぎました。内子座に近いのは分庁前です。」という。「このマップに内子役場前と書いてあるがな」「分庁舎になって、名前が変わりました。次でおりますか。ここですが・・。」とバスを止める。民家もないところ。「こんなところで降りても仕方ないがな。タクシーで帰るからタクシーのあるところで下してくれますか」「それなら終点まで乗ってください」
 終点は直ぐだった。「そこにタクシーが止まっています。」バスを降りてタクシーに乗る。タクシーの運転手さん「平成17年に内子町と五十埼(いかざき)町、小田町が合併して新しい内子町になりました。面積はすごく広いのですが、人口が25000人位です。だんだん減っていきます」という。「高校生を大勢見るけどね」「いえ、少ないです」
 そうこうするうちに松乃屋についた。マップのバス停の名前が間違っていることを言っておく。
 松乃屋の夕食は豪勢だった。食べきれないほどの量だった。少し残す。
 夜、なぜか寝にくかった。

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   北只局に近づいて来ました。国道56号線からの景色です。
    きれいな山里。どんな生活をされているのだろうと思いました。
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   大洲の町。ミラーの柱についているのは遍路道の標識です。
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   十夜ケ橋  永徳寺から見たところです。
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   橋の下に大師石像があります。
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    五十崎からの遍路道  イノシシが出るようです。
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   松乃屋旅館 街灯がある建物の向こう側 看板があるところです。
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      上和田への遍路道です。
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   バスを待った 上和田のバス停の前の山
      上に神社でもあるのか直線の長い階段が見えます
by satoyoshiaki | 2011-05-29 20:48 | お遍路日誌 | Comments(0)